ロックギタリスト養成所・管理人が仕事を得たキッカケ
参考になるかどうか判りませんが、管理人が仕事を得た経緯をご紹介したいと思います。
もう大分昔の事になりますね・・・。
当時、ポップ・ロック系バンドを組んでいた管理人は、雑誌で或る音楽事務所のオーディ
ション記事を見つけました。
応募した所、運良くテープ審査を通過し、次のライブ審査にも何とか合格、そして最終審査
へと駒を進めたのですが、残念ながら勝ち残る事はできませんでした。
ライブ審査でレコード会社に高評価を頂きながらも審査落ちしたのが解せなかったのと、
その音楽事務所のディレクターさんとある程度仲良くなっていた事もあって、直接電話して
落選の理由を伺う事にしました。
「君以外のメンバーの演奏からは、絶� �プロになるという強い意志が感じられない」と
聞かされた時は心底納得したものです。実際、他のメンバーに、その様な意思は無かった
のですから(別に彼らが悪かったのではなく、私の人選に問題があったのです)。
幸いながら、会話の中で、そのディレクターさんが私の演奏を本当に気に入って下さって
いるという事が判ったので、「また何か機会がありましたら使って下さい」とお願いして、
その日は電話を切りました。
その後も、小まめに連絡を入れて、「何か機会がありましたら・・・」とお願いし続けました。
しつこくならない様にタイミングを計りながら・・・。
どのような車のモデルは、ラFEA MASベラにあります
その甲斐あってか、ある日、「り○け○バンドが新作のデモにロックギターを入れたがって
るんだけど、やってみない?」と、逆に声を掛けて頂いたのです。
これが管理人のギター人生に於いて、初仕事となりました。嬉しさと緊張の入り混じった
複雑な気持ちで、信濃町のソニースタジオに車を走らせたのが昨日の事の様です。
で、初仕事がどうだったかと言うと・・・正直、あまり上手く行きませんでした。
それは細かな演奏の良し悪しではなく、管理人がこの仕事の趣旨を理解していなかった
という意味に於いてです。
クライアントにしてみればこの仕事は「実験」であって、もっとはじけたハードロック調の
ギターアレンジを期待していたのだと思います が、管理人はリードプレイで頭が一杯に
なっており、全体のアレンジについて考慮が足りなかったのです。あまりに遠慮がちな
こじんまりとしたプレイでした。
しかも、当該曲(インスト)のメロディーは、デモに入っていたシンセをそのまま使うものと
勝手に思いこんでいました(当日、慌ててメロを確認し、とりあえず弾きましたけど・・・)。
今だったらこんな初歩的なミスはしませんが、当時はそういったクライアイントの真意を
くみ取るだけの余裕がありませんでした。これについては本当に後悔しています。
わざわざ仕事を振って下さったディレクターさんに申し訳無かったです。
我々は耳を傾けることができるもの音楽
所属新人アーティストのサポートギタリスト等、その後もこちらの事務所からはチャンスを
頂きましたが、管理人の営業不足と、当時組んでいたユニット(先のバンドは既に解散して
いました)の活動を最優先させた事で、段々と疎遠になって行きました。今思えば、当時は
まだ若かったと言う他ありませんね、あらゆる面で。結局、管理人のプロ意識も中途半端
だったという事です。
その後、ユニットでインディーズアルバムを発売し、その中の1曲がリットーミュージックの
全国オーディション(AXIAアーティストオーディション)でギターマガジン賞を受賞しました。
ギター専門誌から賞を頂いた事は、管理� �にとって大きな自信となっただけでなく、大きな
付加価値にもなった様で、これをきっかけにリットーミュージックからテレビのBGM製作の
仕事を頂き、そこで知り合った人達から、また別の仕事を頂く様になりました。
初仕事の過ちを繰り返さない様に、どの仕事も最善を尽くしたつもりです。クライアントにも
喜んで頂けた様なので、恐らく良い仕事ができたのだと思います(仕事の良し悪しは自分で
評価するものではありません)。
今現在、管理人はプロとしての活動を完全に停止しており、忘れた頃に僅かな印税が
入って来るだけ、といった状況です。
トップKIDZ
これは別に仕事が来なくなったから廃業したという訳ではなく(笑)、個人的な判断に拠る
ものです。あくまで私の考えですが、音楽を作るのであれば、アマチュア(インディーズ)で
いた方が何かと都合は良いと思います。
プロになれば、それが大して儲からないと解っていながらも膨大な時間を費やさねば
なりませんし、音楽を作る上での自由も制限されます。
音楽業界も中身は普通の資本主義社会です。音楽は商品として、つまり儲ける目的で
作ります。商品を売れ易くするには、リスクを極力抑えつつ、話題性を確保しなければ
なりませんから、今流行っている音楽に似せてみたり、タレントの二世に歌わせてみたり、
タイアップしてアニメの主題� ��に捻じ込んだりといった販売戦略が採られます。
好き勝手に自分の音楽を作れる人は、極限られた人達に過ぎません(必ず第三者の
判断が入るものなのです)。
管理人はこうした「商品としての音楽」を全く否定する気はありません。むしろ、これは
当然の事なのです。企業活動は利益を生み出す事が最優先ですから。
ただ、実際に自分が作り手に回ってみて、面白いと感じた事はありませんでした。
「音楽は自分の感性そのままに作る事に意義がある」というのが、管理人の正直な
感想です。今の所は・・・。
プロを目指している方には水をさしてしまうかもしれませんが、音楽は副業に止めた方が
良いかもしれません。情報化社会の確立によって全てのライフサイクルが短くなりつつ
ある昨今、音楽だけで食べて行く事に拘泥するのは、長い人生に於いて大きなリスクを
伴うと思うからです。
何もプロに拘らなくても、あなたが趣味で作った音楽がインターネットを介して大衆に
受け入れられ、大ヒットする可能性だってあるのです。良くも悪くも、10年前とは大きく
環境が異なっています。常に選択肢を広く持つ様にして下さいね。
0 コメント:
コメントを投稿